医師国家試験対策で小児科を勉強していたときに学んだ、成長の知識。これはもちろん教科書的なもので、実際は個々人でかなり差があるのは周知の事実であろう。自分自身も3歳まで話すことができず、心配した祖父が大学病院まで連れて行った逸話が残っているくらいだ。そんな子でも医師として生計を立てられるようになったのは、幸運だったに違いない。
さて、我が子はというと、1歳半を過ぎてようやく一語文が出てきた。マンマ(ミルクのことだろう)、バーバ(おばあさんかどうかはわからない)、ママ(母親)、そしてついに私のことをパパと呼べるようになった。「パパ・・いない」などと組み合わせて二語文近い発言をすることも出てきた。
思ったより早いな、と安堵したが、妻曰く、父親も3歳まで話せなかったんだから全然焦っていなかったとのこと。思い返せば、私は2人の姉がよくしゃべるタイプであったため、無理に話さなくても勝手に事が進んでいたものかもしれない。息子は第一子であるため、自分で主張しないといけないという違いがあったものと考える。
成長過程が環境に左右されることを、親子2代に渡って思い知った。