最近の臨床医はまず最初の2年は研修医として、その後後期研修(専修医)として3年ほど働き各科の専門医試験に合格して専門医になるというのがよくある流れである。その上サブスペシャリティなるものを極めんとするため、更に深ーく励む者もいる。
これから整形外科専門医を目指す者たちへ、私の回想録を述べたいと思う。正直優秀なコースではなく、
時代の流れで少しずつルールが変更されているため、あくまで当時の話であり、絶対に真似しないようお願いしたい。
まずは受験資格について。
研修期間
研修医時代を含め6年以上だったか、必要期間が決まっている。学会(組織)に入るのは早いに越したことはない。入会には2人の推薦人(教授など)のサインが必要だったが、医局に属してないと名前をもらうのが大変そうである。医局に入ってない自分は上司に頼んで偉い人に繋いでもらった。
研修先
当時は2ヶ所以上の職場で幅広く症例を経験することが求められた。医局人事であちこち行く人は問題ないが、市中病院1本でやっていく人はどこかのタイミングで別の病院に転勤しなければならない。自分の場合は症例の限界、人間関係の限界、実力の限界などいろいろあって移転したため自然に超えられたハードルだった。
症例集め
市中病院にいたため大腿骨頸部骨折や転子部骨折ばかりになってしまったが、仕方ない。バリエーションより数あればよいと考え淡々と記載した。後からまとめてやると大変である。週末や月末にコツコツまとめるのがよいだろう(自分はできなかったが)。
単位取得
学会(組織が開催するイベント)における座学を受けて、単位を取る。1単位千円かかる、大きな遅刻早退は認められず。大学の授業みたいなことを、何年経ってもさせられる。学会(組織)にとっては重要な課金システムだ。
※骨軟部腫瘍の単位取得は必須のイベントがあるため要注意。
つづく