2歳前後の子はいわゆるイヤイヤ期というやつで、なかなか言うことを聞かないことが少なくない。
通常、夕食後に遊び、それから風呂に入った後に寝るのがルーチンであるが、その日は少し違っていた。帰宅すると妻と息子がなにやら揉めている。
妻:
まだお風呂(の時間)じゃないよ!
なんでズボン履いてくれないの?
もうすぐご飯(の時間)だよ。
息子:
うー。(風呂から離れようとせず、腕を横に振っている)
私ご飯作るからあとよろしくということで、対応を妻から引き継いだ。戸惑いながらも息子をじっくり観察してみると、確かにお風呂に入りたそうである。
そこで、お湯の入ってない湯船に2人で入った。息子は少し驚いた様子で、お風呂道具を手に取ったり、そこにないおもちゃがないことを「ない!」といってアピールし、そのおもちゃで遊んでいる仕草を見せた後しばらくして、湯船から出ようとした。引き上げると、それまで嫌がっていたズボンを履くことも受け入れ、満足したようだった。
時間制限のある時はなかなかそんなことできないため、今回は余裕があったからこそできたことだと考える。それでも、子供のルーチンを守りつつ、ときにそれが外れても、やりたいことは余程危ないことでない限り、まず乗ってあげることも悪いことではないと感じた。