連休後の朝は、落ち着かない。
通常の平日なら、息子は私の出発時にテレビを観ていたり見送ってくれるが、休日は服を着たり靴下を履いたりして玄関の方を指差してから両親と一緒に出掛けることが多い。
その日は、三連休の明けであった。
いつものように出発しようとすると、すでに着替えていた息子が玄関まで走り込みドアの前で仁王立ち。妻が体調を崩したこともあり前日まで息子と2人で過ごす時間が長かったためか、私と一緒に出掛ける姿勢を崩さない。
パパはお仕事で、先に行くよ。
今日からまた保育園の日だよ。
説得を試みるも、聞く耳を持ちそうにない。出勤時間を少し過ぎ、困っていたところ妻が登場。
息子を風船で気を引き、パッと捕まえてテレビの前へ。妻から早く行くよう促され、私は呆気に取られながらもかろうじて玄関から脱出した。その後好きなテレビを観せてなだめて、なんとか落ち着きを取り戻したそうな。妻には脱帽である。
まだまだ平日と休日の概念がなく環境変化に強くないであろう息子、ただでさえ仕事が増える連休明けの憂鬱は、もう少し続きそうだ。